殺るか、殺られるか 1 (金属バット) | ヒトコワ新聞

殺るか、殺られるか 1 (金属バット)

怖いのはおいらの発言?

えむは職場の関係上、小中学校に出入りするのですがやはり、
相手は子供。いろんな事件が発生します。

・・・ある日のこと。

いつものように仕事を終え中学校から出ようと車に乗り込んだ。
すると「ツバ」のようなものがサイドミラーについている・・・。
なんか様子がおかしいぞ・・・。


車から降り、周囲を一周するとなんと・・・。

「ツバ」だらけに!

しかも新車で購入し、傷ひとつないボンネットには

10cm強烈なヘコミが!

しかし、そこは温厚!?な私。その日は普通に乗って帰りましたよ。
中学校はこんなこともたまにあるよな。と自分を慰めながら・・・。


ところが数日後、車ではもう行けねぇということでバイクで例の
中学校に出勤。しかもかなり人の出入りの多いところにバイクを
止めていました。


その日の勤務が終わり、バイクに座ると今度はメーターとサイド
ミラーにまたも「ツバ」攻撃が!!!!!

ほんと、

ツバ!ツバ!ツバ!

という感じで・・・。

その時、私の中で何かがハジけましたよ。


えぇ。 バイクには大して執着なかったんですが、車に関しては本当に
わが子のように大切に乗っていました。へこまされる前日にも洗車して
いました。私の心がへこんだときにも、ハンドルを握ればその一瞬でも
癒されていました。


それが、人の痛みがわからないヤツらにツバで汚され、暴力でへこま
され・・・。それはまるで自分の娘がさらわれて見知らぬ男たちに
レイプされ、ツバをはきかけられて裸で路上に捨てられるところを間の
あたりにした
ような絶望感・・・。


私はウツスパイラルに陥りました。


毎回この職場に行くたびに何かを汚され、壊される。かといってこの
ことが原因で職場を変えるのは、しゃくにさわる。なんでこっちが
やられっぱなしで職を失わんといけんのよ!
しかも、ほかの職員の車はイタズラされていない・・・。


その晩は眠れませんでしたよ。次も行ったらやられるんじゃないか、
という不安と犯人ぶっ殺す!という怒りが混じって眠りようがない。
・・・そして一つの決断をしました。


「これは宣戦布告、殺るか殺られるかの真剣勝負だ」と。


犯人が見つかるまで、眠れない夜を過ごすのはバカらしいので
選択肢を絞る。


 1.車の周囲にたむろしていた不良どもを無差別でやっつける。
 2.警察に被害届を出して徹底的に調査する。
 3.学校で起こったことなので、まずは学校の反応を見る。


心の中は煮えくりかえっていたので迷わず


「1」を選択した。


バイク用のフルフェイスヘルメットをかぶって顔を隠し、
ヤツラがたむろしている場所へ。


殺るか、殺られるか 2ヘ続く。